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老医師のつぶやき

医師会と官僚の攻防の裏で

第32回

吉原忠男(前埼玉県医師会長)

2014年12月1日号

 官僚に医師は負ける。そう思いたくはないが、よく考えてみれば実態はそうなのだ。11月1日号で日本の国民皆保険制度の発達過程を書いたときに簡単に触れたが、開業医となって、40数年経ってみると、日本医師会と政府との合意事項、つまり官僚が起草した案文に基づいた協議の肝心の点が、まったく守られていないし、むしろ悪くなったことのほうが多い。  かつて保険医総辞退のストライキまで実施して合意に達した問題は、後になぜか厚生労働省によってすり替えられているのだ。  今知る限りでは、日医はこれまでに3回保険医総辞退をしている。1回目は「(理不尽な)制限診療の撤廃、事務の簡素化、点数単価の引き上げ」を主張した61年(昭和36年2月19日)。2回目は、勝手な厚生省改革試案に反対し、また診療報酬緊急引き上げを主張した69年12月28日から29日(当直医を決めておいた)。そして本格的な3...  官僚に医師は負ける。そう思いたくはないが、よく考えてみれば実態はそうなのだ。11月1日号で日本の国民皆保険制度の発達過程を書いたときに簡単に触れたが、開業医となって、40数年経ってみると、日本医師会と政府との合意事項、つまり官僚が起草した案文に基づいた協議の肝心の点が、まったく守られていないし、むしろ悪くなったことのほうが多い。  かつて保険医総辞退のストライキまで実施して合意に達した問題は、後になぜか厚生労働省によってすり替えられているのだ。  今知る限りでは、日医はこれまでに3回保険医総辞退をしている。1回目は「(理不尽な)制限診療の撤廃、事務の簡素化、点数単価の引き上げ」を主張した61年(昭和36年2月19日)。2回目は、勝手な厚生省改革試案に反対し、また診療報酬緊急引き上げを主張した69年12月28日から29日(当直医を決めておいた)。そして本格的な3回

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