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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

「破綻か再生か」を問う選挙

東京福祉大学・大学院 副学長 喜多村悦史

2014年12月1日号

 2年前と同じ師走選挙となった。「年末の忙しい時期に何事か」とお怒りの方もいようが、選挙は民主主義社会での最高の意思決定過程。これに勝る重要事項はない(韓国出身の同僚によれば、かの国では投票日は平日だが、その日は一斉に特別休日とされ、高投票率が維持されている)。 今回の解散総選挙の争点は何か。これを明確にしないと、棄権が増えるなど、思わしくない結果になる。「有権者には投票日、家で寝ていてもらいたい」と述べる候補者が当選するような選挙では、民主主義は正常に作動しない。民主主義における投票とは、政策決定に常時参画できない個々の国民が総括的な意思表示をして、その後の政策の方向性をコントロールするための、必要不可欠な手段なのである。 今回の選挙の座標軸は何か。「女性閣僚失脚での任命責任論をかわすため」といった、政局から論ずる向きもあるが、それでは...  2年前と同じ師走選挙となった。「年末の忙しい時期に何事か」とお怒りの方もいようが、選挙は民主主義社会での最高の意思決定過程。これに勝る重要事項はない(韓国出身の同僚によれば、かの国では投票日は平日だが、その日は一斉に特別休日とされ、高投票率が維持されている)。 今回の解散総選挙の争点は何か。これを明確にしないと、棄権が増えるなど、思わしくない結果になる。「有権者には投票日、家で寝ていてもらいたい」と述べる候補者が当選するような選挙では、民主主義は正常に作動しない。民主主義における投票とは、政策決定に常時参画できない個々の国民が総括的な意思表示をして、その後の政策の方向性をコントロールするための、必要不可欠な手段なのである。 今回の選挙の座標軸は何か。「女性閣僚失脚での任命責任論をかわすため」といった、政局から論ずる向きもあるが、それでは選

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