医薬経済オンライン

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思惑入り乱れるエパデールスイッチ

日水製薬の「販売断念」で鍵を握るのは

2014年11月15日号

「赤字……です…ね」  高脂血症剤「エパデール」スイッチの販売を断念した日水製薬幹部は絞り出すように応えた。10月30日の決算会見、1年半の単品収支について尋ねられ、回答した。  初の大型生活習慣病OTC薬として登場したエパデールスイッチだが、販売会社のひとつである日水製薬(エパアルテ)が諦めた。厳しい販売上のシバリを課せられた適正使用調査の症例数が、ノルマにまで達しそうにないと判断したためだ。しかし、この事態に衝撃が走った。もう一方の販売会社である大正製薬(エパデールT)は、翌31日の決算会見で「安全性最優先でやっている。まずは適正使用をしっかりやっていきたい」と気丈に振る舞ったが、動揺は隠せない。適正使用調査は1社150例ずつの300例の収集が求められている。ドロップした日水のノルマを大正が被ることにでもなれば、エパデールスイッチの拡大は先延ばしにな... 「赤字……です…ね」  高脂血症剤「エパデール」スイッチの販売を断念した日水製薬幹部は絞り出すように応えた。10月30日の決算会見、1年半の単品収支について尋ねられ、回答した。  初の大型生活習慣病OTC薬として登場したエパデールスイッチだが、販売会社のひとつである日水製薬(エパアルテ)が諦めた。厳しい販売上のシバリを課せられた適正使用調査の症例数が、ノルマにまで達しそうにないと判断したためだ。しかし、この事態に衝撃が走った。もう一方の販売会社である大正製薬(エパデールT)は、翌31日の決算会見で「安全性最優先でやっている。まずは適正使用をしっかりやっていきたい」と気丈に振る舞ったが、動揺は隠せない。適正使用調査は1社150例ずつの300例の収集が求められている。ドロップした日水のノルマを大正が被ることにでもなれば、エパデールスイッチの拡大は先延ばしになる。

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