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OBSERVER

高山喜好・エヌビー健康研究所代表取締役

2014年11月15日号

製薬各社は「リパーパシング」に活路を──大正製薬時代はどういう研究をされていたのですか。高山 マクロライド系抗菌剤「クラリス」に関して、リパーパシング(主作用ではない適応拡大)の研究を行っていた。最終的には呼吸器疾患に使えることを見つけた。──リパーパシングとは。高山 抗生剤は菌に効く薬だが、それが人に作用するというように、まったく作用機序を変えること。同じ作用機序で違う効能なら適応拡大。こういう機序があるからこうだと理解してもらうには、基礎研究をしていかないと認められない。例えば、サリドマイドはもともと睡眠薬だが、今は抗がん剤で、作用機序がまったく違う。これがリパーパシングで、今世界中で取り組まれている。抗体医薬はそれが絶対にできない。ターゲットがガチガチに決まっているから。低分子の妙だろう。例えば、スタチンはコレステロール低下作用以外の... 製薬各社は「リパーパシング」に活路を──大正製薬時代はどういう研究をされていたのですか。高山 マクロライド系抗菌剤「クラリス」に関して、リパーパシング(主作用ではない適応拡大)の研究を行っていた。最終的には呼吸器疾患に使えることを見つけた。──リパーパシングとは。高山 抗生剤は菌に効く薬だが、それが人に作用するというように、まったく作用機序を変えること。同じ作用機序で違う効能なら適応拡大。こういう機序があるからこうだと理解してもらうには、基礎研究をしていかないと認められない。例えば、サリドマイドはもともと睡眠薬だが、今は抗がん剤で、作用機序がまったく違う。これがリパーパシングで、今世界中で取り組まれている。抗体医薬はそれが絶対にできない。ターゲットがガチガチに決まっているから。低分子の妙だろう。例えば、スタチンはコレステロール低下作用以外の作用

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