萎む運命にある「後発品バブル」
目先の利益に飛びつくDPC病院
2014年11月15日号
これまで頑なに拒んでいた理由は一体何だったのか。
14年度診療報酬改定で新設した機能評価係数Ⅱの「後発医薬品係数」に対し、DPC病院が反応している。同係数は、後発品の使用割合が高いDPC病院を対象に、診療報酬点数の計算時に用いる係数を引き上げるものだ。つまり、後発品の使用量に応じて係数がアップする。この動きは後発品メーカーの売上げに色濃く出ている。各社軒並み売上げを伸ばしているが、その理由にこの係数の新設を挙げる。それほどまで貢献しているのは、これまで後発品の使用に消極的だった大学病院をはじめとする施設がこぞって後発品を買い漁っているからだ。
もともと国の方針に従い、後発品を積極採用してきた施設からすれば、「何を今さら」といったところだろう。さらに、今(10月以降に)、後発品に切り替えたとしても、DPCデータの提出期間の関係から、結果が...
これまで頑なに拒んでいた理由は一体何だったのか。
14年度診療報酬改定で新設した機能評価係数Ⅱの「後発医薬品係数」に対し、DPC病院が反応している。同係数は、後発品の使用割合が高いDPC病院を対象に、診療報酬点数の計算時に用いる係数を引き上げるものだ。つまり、後発品の使用量に応じて係数がアップする。この動きは後発品メーカーの売上げに色濃く出ている。各社軒並み売上げを伸ばしているが、その理由にこの係数の新設を挙げる。それほどまで貢献しているのは、これまで後発品の使用に消極的だった大学病院をはじめとする施設がこぞって後発品を買い漁っているからだ。
もともと国の方針に従い、後発品を積極採用してきた施設からすれば、「何を今さら」といったところだろう。さらに、今(10月以降に)、後発品に切り替えたとしても、DPCデータの提出期間の関係から、結果が報わ
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