新薬の市場環境を読む
バイオシミラーと戦う「レミケード」
第62回
バークレイズ証券 株式調査部 関篤史
2014年11月15日号
「レミケード」はメルク/ジョンソン&ジョンソンのモノクローナル抗体で関節リウマチ及び炎症性腸疾患に対して用いられる。13年のグローバル売上高は75億ドル、欧州推定売上高は20億ドルだった。セルトリオン/ホスピーラのバイオシミラー版レミケードは「レムシマ/インフレクトラ」という製品名で、13年6月に欧州規制当局から承認された。先進国で初のモノクローナル抗体のバイオシミラーとなった。欧州での承認は6つの適応をすべてラベルに有することが推奨された。このことは商業的な観点から重要だ。
セルトリオンは後期臨床試験を関節リウマチ及び強直性脊椎炎で実施したが、欧州でのレミケード売上高の約60%を占める炎症性腸疾患の適応では行っていない。炎症性腸疾患の適応は膜結合型TNFαが関与するが、可溶性TNFαは関節リウマチを含むほかの適応に関わっている。セルト...
「レミケード」はメルク/ジョンソン&ジョンソンのモノクローナル抗体で関節リウマチ及び炎症性腸疾患に対して用いられる。13年のグローバル売上高は75億ドル、欧州推定売上高は20億ドルだった。セルトリオン/ホスピーラのバイオシミラー版レミケードは「レムシマ/インフレクトラ」という製品名で、13年6月に欧州規制当局から承認された。先進国で初のモノクローナル抗体のバイオシミラーとなった。欧州での承認は6つの適応をすべてラベルに有することが推奨された。このことは商業的な観点から重要だ。
セルトリオンは後期臨床試験を関節リウマチ及び強直性脊椎炎で実施したが、欧州でのレミケード売上高の約60%を占める炎症性腸疾患の適応では行っていない。炎症性腸疾患の適応は膜結合型TNFαが関与するが、可溶性TNFαは関節リウマチを含むほかの適応に関わっている。セルトリオ
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