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海外時報

ランタス価格競争とCEO更迭

「買い手有利」の米国民間保険が揺さぶり

2014年11月15日号

 9月初旬には後任のCEO探しを始めていたというから、7〜9月期の収支報告後の2日連続の株価下落は、クリストファー・ヴィーバッハー更迭発表の“格好の口実”だったろう。だが、売上高5%、1株当たり収益10%を超える増加率、9ヵ月を通じて「堅実な結果」にもかかわらず投資家が強く反応したのは、サノフィ取締役会とCEOの対立だけが理由ではなかった。  同社の売上高の2割を占める「ランタス」の伸びが鈍化し、来年は停滞しそうという警告が、不安を呼んだ。世界売上高4位、80億ドルの持効型溶解インスリン(グラルギン)製剤は、第3四半期も8%増の15.7億ユーロ(20億ドル)を記録したが、米国市場では5.8%増にとどまった。価格競争に直面しており、影響が通年度化する来年は、横ばいが見込まれる、と。  今年、2社との保険契約を失ったものの、90%以上は処方に制約を伴わない保...  9月初旬には後任のCEO探しを始めていたというから、7〜9月期の収支報告後の2日連続の株価下落は、クリストファー・ヴィーバッハー更迭発表の“格好の口実”だったろう。だが、売上高5%、1株当たり収益10%を超える増加率、9ヵ月を通じて「堅実な結果」にもかかわらず投資家が強く反応したのは、サノフィ取締役会とCEOの対立だけが理由ではなかった。  同社の売上高の2割を占める「ランタス」の伸びが鈍化し、来年は停滞しそうという警告が、不安を呼んだ。世界売上高4位、80億ドルの持効型溶解インスリン(グラルギン)製剤は、第3四半期も8%増の15.7億ユーロ(20億ドル)を記録したが、米国市場では5.8%増にとどまった。価格競争に直面しており、影響が通年度化する来年は、横ばいが見込まれる、と。  今年、2社との保険契約を失ったものの、90%以上は処方に制約を伴わない保険フ

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