医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

眺望 医薬街道

ICH—GCPで臨床研究は後退

近藤正觀

2014年11月15日号

 厚生労働省の「臨床研究に係る制度の在り方に関する検討会」は11月6日、法的規制の必要性を訴えた報告書骨子(座長提案)を了承した。臨床研究とは承認された医薬品や医療機器について、臨床医が試してみたい治療法や薬物効果を確かめるために行われるものだ。企業からの委受託もある。承認申請のために行われる「治験」とは異なり、多くは市販後に行われることが多い。日本の臨床研究は今まで薬事法の対象とはなっていなかったのだ。製薬企業にとって、すでに市場投入された製剤が、臨床研究で他社と差別化できることが予想できれば、新薬開発より費用はかけないで市場を拡大できる場合がある。 この検討会は昨年10月の「高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会」の中間報告を受け、発足したものだ。その結果、法的規制を導入せざるを得ないとした。高血圧症治療薬の5大学の大規模臨床研究...  厚生労働省の「臨床研究に係る制度の在り方に関する検討会」は11月6日、法的規制の必要性を訴えた報告書骨子(座長提案)を了承した。臨床研究とは承認された医薬品や医療機器について、臨床医が試してみたい治療法や薬物効果を確かめるために行われるものだ。企業からの委受託もある。承認申請のために行われる「治験」とは異なり、多くは市販後に行われることが多い。日本の臨床研究は今まで薬事法の対象とはなっていなかったのだ。製薬企業にとって、すでに市場投入された製剤が、臨床研究で他社と差別化できることが予想できれば、新薬開発より費用はかけないで市場を拡大できる場合がある。 この検討会は昨年10月の「高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会」の中間報告を受け、発足したものだ。その結果、法的規制を導入せざるを得ないとした。高血圧症治療薬の5大学の大規模臨床研究は、

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence