HPVワクチン問題は「非科学」の領分
エビデンスは情緒を超えられるのか
2014年11月1日号
副反応は怖いのですが、HPVワクチンって接種したほうがよいのでしょうか」
まるで20年前の話だ。しかし、当事者にとっては、当然ながら由々しき問題なのである。
厚生労働省がHPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の積極的勧奨を差し控えて、間もなく1年半を迎える。その間、ワクチン「推進派」と「反対派」の意見が錯綜し、接種の判断は個々人に「丸投げ」の状況が続いている。
HPVワクチンの定期接種は、13年4月から開始された。グラクソスミスクラインが「サーバリックス」を発売したのは09年12月だったことを鑑みれば、定期接種化までにはいくらか時間を要した。
しかし、製薬会社や医療従事者、それに政治家が一丸となって、子宮頸がんの普及啓発に努め、ワクチンの必要性を訴えてきた。その結果、民主党政権時には、定期接種の前段に当たる「公費助成」を獲得。普及啓発が世間...
副反応は怖いのですが、HPVワクチンって接種したほうがよいのでしょうか」
まるで20年前の話だ。しかし、当事者にとっては、当然ながら由々しき問題なのである。
厚生労働省がHPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の積極的勧奨を差し控えて、間もなく1年半を迎える。その間、ワクチン「推進派」と「反対派」の意見が錯綜し、接種の判断は個々人に「丸投げ」の状況が続いている。
HPVワクチンの定期接種は、13年4月から開始された。グラクソスミスクラインが「サーバリックス」を発売したのは09年12月だったことを鑑みれば、定期接種化までにはいくらか時間を要した。
しかし、製薬会社や医療従事者、それに政治家が一丸となって、子宮頸がんの普及啓発に努め、ワクチンの必要性を訴えてきた。その結果、民主党政権時には、定期接種の前段に当たる「公費助成」を獲得。普及啓発が世間に
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