医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

高血圧学会の再生は「茨の道」

不正研究のゴタゴタで威信低下、若手育成はできるか

2014年11月1日号

 1978年4月、日本高血圧学会は会員数300人で産声を上げた。それから36年、今では10倍以上となる4719人もの会員を抱える医学界屈指のマンモス学会に成長。当初ひとつの会場で開かれた学術集会も、現在では大型イベント施設を借り切った複数会場で開催されるのが常となっている。  日本の医療の中心だった高血圧学会だが、現在は会員からは「以前ほど活気がなくなった」との声が聞かれる。もちろん降圧剤の臨床研究をめぐる不祥事が学会に影を落としているという問題はある。だが、活気のない理由はそれだけではないようだ。  10月18日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催された第37回日本高血圧学会総会。ここで堀内正嗣氏(愛媛大学大学院教授)が学会の理事長を辞任したことが報告された。降圧剤「ディオバン」の臨床研究の不正疑惑で、学会としての説明や対応が不十分だったとの批判を受け、「...  1978年4月、日本高血圧学会は会員数300人で産声を上げた。それから36年、今では10倍以上となる4719人もの会員を抱える医学界屈指のマンモス学会に成長。当初ひとつの会場で開かれた学術集会も、現在では大型イベント施設を借り切った複数会場で開催されるのが常となっている。  日本の医療の中心だった高血圧学会だが、現在は会員からは「以前ほど活気がなくなった」との声が聞かれる。もちろん降圧剤の臨床研究をめぐる不祥事が学会に影を落としているという問題はある。だが、活気のない理由はそれだけではないようだ。  10月18日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催された第37回日本高血圧学会総会。ここで堀内正嗣氏(愛媛大学大学院教授)が学会の理事長を辞任したことが報告された。降圧剤「ディオバン」の臨床研究の不正疑惑で、学会としての説明や対応が不十分だったとの批判を受け、「社

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence