増税延期でも「毎年下げ」禍は去らず
分水嶺は17年4月の薬価改定
2014年11月1日号
安倍晋三首相は12月に「消費税率10%」を決断できるのか。
14年4月に8%、15年10月に10%の2段階増税が法律で定められ、その付則では「経済状況の好転」を増税の条件にしている。
しかし、1段階目の8%の実施から半年以上経っても、景気回復の足取りは重い。自民党内では10%への再増税慎重派の勢いが増す。負けじと賛成派が「予定通りの増税」を訴え、党内を二分する激しい綱引きが繰り広げられている。
政府は、10%への引き上げ影響について、有識者からヒアリングする点検会合を11月中旬まで断続的に開く。同17日に発表予定の7〜9月期の国内総生産(GDP)を踏まえた意見も聴取する予定だ。
それを前に、本筋の経済状況だけで再増税を見極められない事情ができた。改造内閣の看板に抜擢した女性2閣僚が、10月に前代未聞の同時辞任。「政治とカネ」の問題が他閣僚でも噴出し、内閣支持率...
安倍晋三首相は12月に「消費税率10%」を決断できるのか。
14年4月に8%、15年10月に10%の2段階増税が法律で定められ、その付則では「経済状況の好転」を増税の条件にしている。
しかし、1段階目の8%の実施から半年以上経っても、景気回復の足取りは重い。自民党内では10%への再増税慎重派の勢いが増す。負けじと賛成派が「予定通りの増税」を訴え、党内を二分する激しい綱引きが繰り広げられている。
政府は、10%への引き上げ影響について、有識者からヒアリングする点検会合を11月中旬まで断続的に開く。同17日に発表予定の7〜9月期の国内総生産(GDP)を踏まえた意見も聴取する予定だ。
それを前に、本筋の経済状況だけで再増税を見極められない事情ができた。改造内閣の看板に抜擢した女性2閣僚が、10月に前代未聞の同時辞任。「政治とカネ」の問題が他閣僚でも噴出し、内閣支持率が
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