医薬経済オンライン

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増税の先にチラつく「薬価構造改革」

頻回改定、給付制限への道が着々と整備されている

(株)薬新 井高恭彦

2014年11月1日号

 15年10月に消費税を予定通り8%から10%に上げることになれば、医療用医薬品の保険薬価を、そのままにするわけにはいかず、何らかの手当てが必要になる。とはいえ、単純に現行薬価に増税分を上乗せして終わりという決着はあり得ない。上乗せの前提として、市場実勢価を把握する必要があろうから、おそらく薬価調査、薬価改定(引き下げ)の同時実施は避けられなくなるだろう。過去を振り返ると、消費税導入時も増税時も、市場の実勢価を把握して、そこに消費税対応分を乗せている——。  医薬経済9月15日号「再増税なら『来秋、薬価改定』説」に、こう書いたら、「事実誤認がある」と読者からご指摘を受けた。「3%の消費税が初めて導入された89年4月は薬価調査をせず、消費税対応分を、そのまま薬価に乗せた」と。調べ直すと、確かに消費税導入時は新たな薬価調査を実施していない。その点については...  15年10月に消費税を予定通り8%から10%に上げることになれば、医療用医薬品の保険薬価を、そのままにするわけにはいかず、何らかの手当てが必要になる。とはいえ、単純に現行薬価に増税分を上乗せして終わりという決着はあり得ない。上乗せの前提として、市場実勢価を把握する必要があろうから、おそらく薬価調査、薬価改定(引き下げ)の同時実施は避けられなくなるだろう。過去を振り返ると、消費税導入時も増税時も、市場の実勢価を把握して、そこに消費税対応分を乗せている——。  医薬経済9月15日号「再増税なら『来秋、薬価改定』説」に、こう書いたら、「事実誤認がある」と読者からご指摘を受けた。「3%の消費税が初めて導入された89年4月は薬価調査をせず、消費税対応分を、そのまま薬価に乗せた」と。調べ直すと、確かに消費税導入時は新たな薬価調査を実施していない。その点については、こ

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