医薬経済オンライン

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業界浄化の「引き金」となった外資2社

不祥事の嵐が去っても厳しい現実

2014年11月1日号

 今年を振り返るタイミングとしてはやや早いのを承知のうえで、14年の国内製薬業界を象徴する漢字を選ぶとしたら、やはり「偽」か「揺」で決まりだろう。  前年から続く「ディオバン」の臨床研究問題に揺れるノバルティスファーマでは、新たに白血病治療薬「タシグナ」に関する医師主導治験や製品の副作用情報の報告義務において不正や違反が発覚。グローバル化の推進という割には経営のさまざまなアウトプットに説得力が伴わない武田薬品でも、「ブロプレス」の医師主導治験で組織的な不正が表面化し、最終的には長谷川閑史会長ら関係役員の月額報酬が減額されるという公式処分へと発展した。さらに、協和発酵キリンでも腎性貧血治療剤「ネスプ」の医師主導治験に社員が不正に関与していた。  ちなみに協和キリンがこの問題を受けて設置した社外調査委員会の報告書は、利益相反をはじめとする「社会...  今年を振り返るタイミングとしてはやや早いのを承知のうえで、14年の国内製薬業界を象徴する漢字を選ぶとしたら、やはり「偽」か「揺」で決まりだろう。  前年から続く「ディオバン」の臨床研究問題に揺れるノバルティスファーマでは、新たに白血病治療薬「タシグナ」に関する医師主導治験や製品の副作用情報の報告義務において不正や違反が発覚。グローバル化の推進という割には経営のさまざまなアウトプットに説得力が伴わない武田薬品でも、「ブロプレス」の医師主導治験で組織的な不正が表面化し、最終的には長谷川閑史会長ら関係役員の月額報酬が減額されるという公式処分へと発展した。さらに、協和発酵キリンでも腎性貧血治療剤「ネスプ」の医師主導治験に社員が不正に関与していた。  ちなみに協和キリンがこの問題を受けて設置した社外調査委員会の報告書は、利益相反をはじめとする「社会規

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