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医政羅針盤

存在感増す看護師、「人材育成」は追いつくか

R形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2014年11月1日号

 看護師は、日常の看護業務は当然のこととして、病院のマネジメントを考えるうえでも、非常に重要な役割を果たしている。改めて指摘するまでもなく、医療専門職として最大の集団であるし、病院内で24時間365日にわたり、患者に最も身近なかたちで接点を有している。病院全体の組織運営や患者サービスの問題点を把握し、それらの改善を図るうえで、看護師は欠かせない存在だ。実際、こうした看護師の強みを経営改善につなげるために、看護部長を副院長に登用している病院も、近年では随分と多くなっている。  こうしたなか、例えば、日本看護協会(日看協)でも、看護管理者のための研修制度を構築し、看護の知識だけでなく、組織管理や財務会計、政策動向など、多岐にわたって学ぶことのできるカリキュラムを整備している。  この研修制度は、ファーストレベル、セカンドレベル、サードレベルという...  看護師は、日常の看護業務は当然のこととして、病院のマネジメントを考えるうえでも、非常に重要な役割を果たしている。改めて指摘するまでもなく、医療専門職として最大の集団であるし、病院内で24時間365日にわたり、患者に最も身近なかたちで接点を有している。病院全体の組織運営や患者サービスの問題点を把握し、それらの改善を図るうえで、看護師は欠かせない存在だ。実際、こうした看護師の強みを経営改善につなげるために、看護部長を副院長に登用している病院も、近年では随分と多くなっている。  こうしたなか、例えば、日本看護協会(日看協)でも、看護管理者のための研修制度を構築し、看護の知識だけでなく、組織管理や財務会計、政策動向など、多岐にわたって学ぶことのできるカリキュラムを整備している。  この研修制度は、ファーストレベル、セカンドレベル、サードレベルという、3

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