医薬経済オンライン

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一筆入魂

障害者を伴走は誰のため?

一瞬の微笑みに感動をもらう

ノンフィクション作家 辰濃哲郎

2014年11月1日号

 一口に自閉症と言っても、さまざまな個性がある。自閉症単独の場合もあるし、知的障害を併せ持つ重複障がいもある。  そんなことを知ったのは、主に自閉症の子どもたちの伴走のボランティアに通うようになってからだ。ボランティアではあるが、奉仕という意識は、あまりない。「してあげられる」ことより、むしろ得ることのほうが大きい。いろんな経験ができるし、不謹慎な言い方をすると、彼らに感動をもらっているような気がする。  月に1度の伴走練習会に顔を出したのは2年前になる。自閉症だけでなく、ダウン症の子もいる。  子どもとは言っても、20歳過ぎの若者だ。体は大きく、個性もある。目を合わさない子がいるかと思うと、大きな目で覗き込んでくる子もいる。言葉を理解できない子も、発しない子もいる。共通しているのは、みんな素っ気ないことだ。自から話しかけてくることは、ほとん...  一口に自閉症と言っても、さまざまな個性がある。自閉症単独の場合もあるし、知的障害を併せ持つ重複障がいもある。  そんなことを知ったのは、主に自閉症の子どもたちの伴走のボランティアに通うようになってからだ。ボランティアではあるが、奉仕という意識は、あまりない。「してあげられる」ことより、むしろ得ることのほうが大きい。いろんな経験ができるし、不謹慎な言い方をすると、彼らに感動をもらっているような気がする。  月に1度の伴走練習会に顔を出したのは2年前になる。自閉症だけでなく、ダウン症の子もいる。  子どもとは言っても、20歳過ぎの若者だ。体は大きく、個性もある。目を合わさない子がいるかと思うと、大きな目で覗き込んでくる子もいる。言葉を理解できない子も、発しない子もいる。共通しているのは、みんな素っ気ないことだ。自から話しかけてくることは、ほとんどな

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