From Local to Global
エボラ/デング/インフル:追悼・上田博三元健康局長
第73回
日本尊厳死協会理事長 岩尾總一郎(元厚労省医政局長)
2014年11月1日号
「岩尾さん、ゴルフのときは日焼け止めをしっかり塗ったほうがいいよ。私はひどい目にあったから」長年のゴルフ仲間だった元厚生労働省健康局長の上田博三さんが10月10日、64歳で急逝した。悪性の皮膚がん。電話を受けてからあっという間の6ヵ月だった。
上田さんは09年、新型インフルエンザ発生の際の健康局長だった。その前に健康危機管理を担当する厚生科学課長、技術総括審議官を歴任している。その当時の10年以上前から、鳥インフルエンザH5N1ウイルスが、致死率50%超の新型インフルエンザに変異する可能性があると言われていた。世界中が甚大な被害を想定し、わが国でも最大で64万人の死亡者を想定するなど、大規模な対策を準備していた。そのアウトブレイクが彼の局長在任中に発生した。
09年5月9日、カナダから帰国した高校生ら3人の感染が成田空港で確認された。厚労省はホテルを借り切...
「岩尾さん、ゴルフのときは日焼け止めをしっかり塗ったほうがいいよ。私はひどい目にあったから」長年のゴルフ仲間だった元厚生労働省健康局長の上田博三さんが10月10日、64歳で急逝した。悪性の皮膚がん。電話を受けてからあっという間の6ヵ月だった。
上田さんは09年、新型インフルエンザ発生の際の健康局長だった。その前に健康危機管理を担当する厚生科学課長、技術総括審議官を歴任している。その当時の10年以上前から、鳥インフルエンザH5N1ウイルスが、致死率50%超の新型インフルエンザに変異する可能性があると言われていた。世界中が甚大な被害を想定し、わが国でも最大で64万人の死亡者を想定するなど、大規模な対策を準備していた。そのアウトブレイクが彼の局長在任中に発生した。
09年5月9日、カナダから帰国した高校生ら3人の感染が成田空港で確認された。厚労省はホテルを借り切り
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