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「難病の下痢に『便移植』の妙法」

2014年10月15日号

 下血を伴う激しい下痢や腹痛を繰り返す潰瘍性大腸炎など、大腸粘膜の表面がただれる原因不明の難病で苦しむ人が少なからずいる。 治療はあくまで手探り状態で、20〜30歳代の本来最大の壮健層であるべきはずの若者に多く発症し、仕事、結婚、出産などの日常生活を滅茶苦茶に乱しまくっている。 そんな病人の大腸に、健康な人の大便を移植する極めて奇妙な治療法が登場した。オランダから、有効率9割以上という驚異的な報告がされ、世界中から注目を浴びている。 今年早々から、日本でも慶應義塾大学病院が臨床試験を開始、難病に悩み続ける人々に大きな福音をもたらすこととなった。 移植内容の大要は、細菌バランスの整ったドナーの便を100g前後、生理食塩水に溶かし、ろ過、内視鏡下で患者の大腸奥深く注入する極めてシンプルな仕組み。 正常な腸内細菌叢を患者に生着させれば目的は達成、言わ...  下血を伴う激しい下痢や腹痛を繰り返す潰瘍性大腸炎など、大腸粘膜の表面がただれる原因不明の難病で苦しむ人が少なからずいる。 治療はあくまで手探り状態で、20〜30歳代の本来最大の壮健層であるべきはずの若者に多く発症し、仕事、結婚、出産などの日常生活を滅茶苦茶に乱しまくっている。 そんな病人の大腸に、健康な人の大便を移植する極めて奇妙な治療法が登場した。オランダから、有効率9割以上という驚異的な報告がされ、世界中から注目を浴びている。 今年早々から、日本でも慶應義塾大学病院が臨床試験を開始、難病に悩み続ける人々に大きな福音をもたらすこととなった。 移植内容の大要は、細菌バランスの整ったドナーの便を100g前後、生理食塩水に溶かし、ろ過、内視鏡下で患者の大腸奥深く注入する極めてシンプルな仕組み。 正常な腸内細菌叢を患者に生着させれば目的は達成、言わば究

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