「核心部分」の個別開示はこれから
製薬業界は“後手対応”を改善できるか
2014年10月15日号
「同じ製薬業界の情報開示なのに『各社がバラバラ』で、利用者からも『よくわからない』仕組みのまま、全面実施となっては、大きな混乱を招きかねない」
本誌は14年2月1日号で、こんな指摘をした。
日本製薬工業協会の透明性ガイドライン(GL)に基づき、各社が14年度から医師への講師謝金など「原稿執筆料等」(C項目)の個別開示を行うことになっていた。そんななか、十数社が「来社閲覧方式」の採用を検討するほか、主流の「ウェブ方式」自体にもかなりのばらつきが生じそうな点を疑問視した記事だった。
5月、製薬協会長が手代木功氏(塩野義製薬社長)から多田正世氏(大日本住友製薬社長)に交代した。多田氏は就任に当たり「コンプライアンスの徹底と企業活動の透明性の向上」を14年度の事業方針の最優先課題に据える考えを示した。
そう明言した通り、多田氏は7月8日に会員各社に通...
「同じ製薬業界の情報開示なのに『各社がバラバラ』で、利用者からも『よくわからない』仕組みのまま、全面実施となっては、大きな混乱を招きかねない」
本誌は14年2月1日号で、こんな指摘をした。
日本製薬工業協会の透明性ガイドライン(GL)に基づき、各社が14年度から医師への講師謝金など「原稿執筆料等」(C項目)の個別開示を行うことになっていた。そんななか、十数社が「来社閲覧方式」の採用を検討するほか、主流の「ウェブ方式」自体にもかなりのばらつきが生じそうな点を疑問視した記事だった。
5月、製薬協会長が手代木功氏(塩野義製薬社長)から多田正世氏(大日本住友製薬社長)に交代した。多田氏は就任に当たり「コンプライアンスの徹底と企業活動の透明性の向上」を14年度の事業方針の最優先課題に据える考えを示した。
そう明言した通り、多田氏は7月8日に会員各社に通知を
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