楽天去るケンコーコム社長の行く末
日用品販売事業を押し付けられ業績悪化
2014年10月15日号
生き馬の目を抜く競争が常態化しているICT業界とはいえ、意外にも早く、ある盟友同士の間に「亀裂」が生じた。
インターネットによるOTC薬の販売を一律に規制した厚生労働省令の無効を求めて、最高裁まで共闘した楽天の三木谷浩史会長兼社長と、資本関係的には楽天の子会社となるケンコーコム創業者である後藤玄利社長の間に吹いた隙間風である。
8月下旬、メディアが大好きの後藤社長が、94年の設立以来、手塩にかけて育ててきたケンコーコムの経営から退く意向を突如表明した。9月25日には楽天マートの橘田尚彦社長が次期社長に就く人事が発表され、番狂わせがなければ10月30日に開かれるケンコーコムの臨時株主総会後の取締役会でトップ交代が正式に決定する。
この騒動の一方の当事者である三木谷会長からは、本稿執筆時点で公式的な見解は発表されていない。臨時株主総会後のそう遠...
生き馬の目を抜く競争が常態化しているICT業界とはいえ、意外にも早く、ある盟友同士の間に「亀裂」が生じた。
インターネットによるOTC薬の販売を一律に規制した厚生労働省令の無効を求めて、最高裁まで共闘した楽天の三木谷浩史会長兼社長と、資本関係的には楽天の子会社となるケンコーコム創業者である後藤玄利社長の間に吹いた隙間風である。
8月下旬、メディアが大好きの後藤社長が、94年の設立以来、手塩にかけて育ててきたケンコーコムの経営から退く意向を突如表明した。9月25日には楽天マートの橘田尚彦社長が次期社長に就く人事が発表され、番狂わせがなければ10月30日に開かれるケンコーコムの臨時株主総会後の取締役会でトップ交代が正式に決定する。
この騒動の一方の当事者である三木谷会長からは、本稿執筆時点で公式的な見解は発表されていない。臨時株主総会後のそう遠くな
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