経済記事の読み方
再編の「カンフル剤」か「鎮静薬」か
地銀連携という妙薬
2014年10月15日号
今年1月、金融庁の畑中龍太郎長官(当時)が地方銀行業界首脳らとの意見交換の席で「経営統合も選択肢」と発言した。その直後、福岡銀行、千葉銀行など有力地銀9行は、地域再生・活性化ネットワークの構築に関して協定書を締結した。地元企業が他県進出する際、協調融資などで相互に協力し合う狙いだ。協定に合意したのは手堅い業績を維持するレベルの高い地銀ばかりで、注目を集めた。
長官の異例とも言える発言のあとだっただけに、関係者は一様に驚き、最近動きのなかった合併再編に関心が再び集まった。
地銀業界では今、「連携」という言葉が業界再編の意味合いを込めて使われている。地方経済の活性化に貢献すべき地域金融機関が、胡坐をかいていると当局には映っているのだ。そこに9行連携がアナウンスされてから、地銀業界は色めき立った。
発言から3ヵ月後の4月。今度は千葉、中国、第...
今年1月、金融庁の畑中龍太郎長官(当時)が地方銀行業界首脳らとの意見交換の席で「経営統合も選択肢」と発言した。その直後、福岡銀行、千葉銀行など有力地銀9行は、地域再生・活性化ネットワークの構築に関して協定書を締結した。地元企業が他県進出する際、協調融資などで相互に協力し合う狙いだ。協定に合意したのは手堅い業績を維持するレベルの高い地銀ばかりで、注目を集めた。
長官の異例とも言える発言のあとだっただけに、関係者は一様に驚き、最近動きのなかった合併再編に関心が再び集まった。
地銀業界では今、「連携」という言葉が業界再編の意味合いを込めて使われている。地方経済の活性化に貢献すべき地域金融機関が、胡坐をかいていると当局には映っているのだ。そこに9行連携がアナウンスされてから、地銀業界は色めき立った。
発言から3ヵ月後の4月。今度は千葉、中国、第四
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