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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

年金資産株式投入の是非

東京福祉大学・大学院 副学長 喜多村悦史

2014年10月15日号

「公的年金積立金の株式投入は是か非か」。この問いにどう答えるか。『週刊東洋経済』が、年金積立金管理運用法人の運用資産配分変更に関して『GPIF狂騒曲』という特集を組んでいる(9月6日号)。それも参考に、私見を述べよう。 株式市況が足踏みで、アベノミクスへの期待も尻すぼみ。なんとか株価を上げたい。株式市況も基本は需給関係なのだから、新規マネーを市場に招き入れれば株価は上がる。そこで目を付けたのが、「公的年金積立金」というわけだ。 なにせ規模がでかい。厚生年金・国民年金だけで126兆円。これに公務員の共済年金の51兆円を加えれば、約180兆円だ。政府筋は、当面その2割を株式市場に投入したいと目論んでいる。実現すれば、東証の時価総額の460兆円に対して8%をも占めることになるわけで、単一プレーヤーのシェアとしては明らかに歪である。だが、そのことはひとまず置い... 「公的年金積立金の株式投入は是か非か」。この問いにどう答えるか。『週刊東洋経済』が、年金積立金管理運用法人の運用資産配分変更に関して『GPIF狂騒曲』という特集を組んでいる(9月6日号)。それも参考に、私見を述べよう。 株式市況が足踏みで、アベノミクスへの期待も尻すぼみ。なんとか株価を上げたい。株式市況も基本は需給関係なのだから、新規マネーを市場に招き入れれば株価は上がる。そこで目を付けたのが、「公的年金積立金」というわけだ。 なにせ規模がでかい。厚生年金・国民年金だけで126兆円。これに公務員の共済年金の51兆円を加えれば、約180兆円だ。政府筋は、当面その2割を株式市場に投入したいと目論んでいる。実現すれば、東証の時価総額の460兆円に対して8%をも占めることになるわけで、単一プレーヤーのシェアとしては明らかに歪である。だが、そのことはひとまず置いて

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