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2つの課題に直面する「DWTI」

第8回

2014年10月1日号

 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI)は99年2月、医薬品開発を行う目的で設立された。04年11月に有限会社から株式会社へ組織変更。06年12月には三重大学と共同研究契約を結び、臨床創薬研究学講座を開設した。産学官連携を進め、09年10月に大阪証券取引所の「NEO(ネオ)」市場に上場した。主幹事は野村證券だ。  DWTIは、上場前には創薬事業以外でも注目を浴びた企業だった。創業者であり、代表取締役会長兼最高科学責任者の日高弘義氏は元名古屋大学医学部薬理学教授。現役のときには、プロテインキナーゼ研究で世界的に有名な人物だったことから、製薬企業がこぞって研究室参りをしていた。そして、複数の共同研究が実施されていた。  しかし、そこには大きな落とし穴があったのである。DWTI創立前の98年、名大医学部を舞台とした大塚製薬による新薬開発をめぐる贈収賄事...  デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI)は99年2月、医薬品開発を行う目的で設立された。04年11月に有限会社から株式会社へ組織変更。06年12月には三重大学と共同研究契約を結び、臨床創薬研究学講座を開設した。産学官連携を進め、09年10月に大阪証券取引所の「NEO(ネオ)」市場に上場した。主幹事は野村證券だ。  DWTIは、上場前には創薬事業以外でも注目を浴びた企業だった。創業者であり、代表取締役会長兼最高科学責任者の日高弘義氏は元名古屋大学医学部薬理学教授。現役のときには、プロテインキナーゼ研究で世界的に有名な人物だったことから、製薬企業がこぞって研究室参りをしていた。そして、複数の共同研究が実施されていた。  しかし、そこには大きな落とし穴があったのである。DWTI創立前の98年、名大医学部を舞台とした大塚製薬による新薬開発をめぐる贈収賄事件に

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