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審査建言

混合診療解禁は患者の視点で

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2014年10月1日号

 混合診療問題は、医薬品のインターネット販売と並んで、厚生労働省の岩盤規制の象徴のように論じられ、何年かごとに、規制緩和推進派との間で喧々諤々の議論が行われている。ただ、その議論のなかで、国民や患者が主役になることはなく、厚労省と関係団体がスクラムを組んで、規制緩和に反対する構図が繰り返されている。  インターネット販売については、厚労省と関係団体が名をとり、規制緩和推進派が実をとるかたちで決着がついたが、次はインターネットでの処方箋調剤が解禁されるかどうかが議論となるだろう。現在すでに、処方箋を事前にファクスなどで薬局に送っておくことは認められており、ネット調剤はその延長にある。調剤済みの医薬品を家の近くの薬局の薬剤師が患者の自宅に届けて服薬指導もするというかたちだ。これはチェーンの調剤薬局が、患者の囲い込み策として考えても不思議では...  混合診療問題は、医薬品のインターネット販売と並んで、厚生労働省の岩盤規制の象徴のように論じられ、何年かごとに、規制緩和推進派との間で喧々諤々の議論が行われている。ただ、その議論のなかで、国民や患者が主役になることはなく、厚労省と関係団体がスクラムを組んで、規制緩和に反対する構図が繰り返されている。  インターネット販売については、厚労省と関係団体が名をとり、規制緩和推進派が実をとるかたちで決着がついたが、次はインターネットでの処方箋調剤が解禁されるかどうかが議論となるだろう。現在すでに、処方箋を事前にファクスなどで薬局に送っておくことは認められており、ネット調剤はその延長にある。調剤済みの医薬品を家の近くの薬局の薬剤師が患者の自宅に届けて服薬指導もするというかたちだ。これはチェーンの調剤薬局が、患者の囲い込み策として考えても不思議ではない

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