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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

後発品の推奨策

東京福祉大学・大学院 副学長 喜多村悦史

2014年10月1日号

「先発品」と「後発品」。一般論としても、先発品の問題点を克服して製造される後発品のほうが、機能性も安全性も高い。家電しかり、自動車しかり……。 医薬品分野ではどうか。「先発医薬品」とは、数百億円以上の巨費と10年前後の時間をかけて開発されたもの。そして「後発医薬品」とは、そうした先発品のある意味「純然コピー」である。投下資金のケタが違うから、販売価格に雲泥の差が生じる。懐具合を気にする購入者にとって、後発品を選択するのが合理的行動だ。 だが、コピー野放しでは、新薬を開発する企業の立つ瀬がない。ひいては、医療に革新を起こすような医薬品が出なくなってしまう。それでは病人は救われず、医療保険への信頼にも影を生じる。 そこで先発品を一定期間、特許権で保護し、コピー医薬品を市場から締め出すことになっている。競合製品がないのだから、医療保険者の購入価格... 「先発品」と「後発品」。一般論としても、先発品の問題点を克服して製造される後発品のほうが、機能性も安全性も高い。家電しかり、自動車しかり……。 医薬品分野ではどうか。「先発医薬品」とは、数百億円以上の巨費と10年前後の時間をかけて開発されたもの。そして「後発医薬品」とは、そうした先発品のある意味「純然コピー」である。投下資金のケタが違うから、販売価格に雲泥の差が生じる。懐具合を気にする購入者にとって、後発品を選択するのが合理的行動だ。 だが、コピー野放しでは、新薬を開発する企業の立つ瀬がない。ひいては、医療に革新を起こすような医薬品が出なくなってしまう。それでは病人は救われず、医療保険への信頼にも影を生じる。 そこで先発品を一定期間、特許権で保護し、コピー医薬品を市場から締め出すことになっている。競合製品がないのだから、医療保険者の購入価格であ

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