「プロタミン」供給支える日本企業
国産原薬メーカーの実力(前編)
2014年9月15日号
米国のネット上に外科医たちから血液凝固促進薬「プロタミン」の品不足を嘆く書き込みが増えてきたのは、11年の夏頃のことだった。その後も、プロタミン製剤不足で米国主要病院の現場がパニックになっているという訴えは、日増しに深刻になっていった。
11年9月14日付の「グローバル・タイムス(環球時報)」は、中国ビッグ3の製薬会社がプロタミン製剤の需要に追いつかず、増産したいが市場に出回る原薬不足でお手上げ状態となっているため、中国国家薬品食品監督管理局(当時のSFDA、現・国家食品薬品監督管理総局=CFDA)が対策に動き始めたと報じている。
品不足の影響は、米国のみならずカナダにも飛び火。バンクーバーで心臓病手術が中止に追い込まれたり、救命救急(ER)で搬送患者の手術ができないといった、悲痛なニュースが流れた。医療現場の声を受けて、プロタミン硫酸塩「...
米国のネット上に外科医たちから血液凝固促進薬「プロタミン」の品不足を嘆く書き込みが増えてきたのは、11年の夏頃のことだった。その後も、プロタミン製剤不足で米国主要病院の現場がパニックになっているという訴えは、日増しに深刻になっていった。
11年9月14日付の「グローバル・タイムス(環球時報)」は、中国ビッグ3の製薬会社がプロタミン製剤の需要に追いつかず、増産したいが市場に出回る原薬不足でお手上げ状態となっているため、中国国家薬品食品監督管理局(当時のSFDA、現・国家食品薬品監督管理総局=CFDA)が対策に動き始めたと報じている。
品不足の影響は、米国のみならずカナダにも飛び火。バンクーバーで心臓病手術が中止に追い込まれたり、救命救急(ER)で搬送患者の手術ができないといった、悲痛なニュースが流れた。医療現場の声を受けて、プロタミン硫酸塩「原
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録