薬剤経済学
C型肝炎ソバルディをどう提供するか
第1回 米民間保険は制限、英NHSは受入れの逆転現象
2014年9月15日号
昨年末に米国デビューしたギリアドサイエンシズのNS5Bポリメラーゼ阻害剤「ソバルディ」(ソフォスブビル)と、ヤンセンファーマシューティカルズの第2世代プロテアーゼ阻害剤「オリシオ」(シメプレビル)は、慢性C型肝炎(CHC)の治療を一変させつつある。1945〜65年生まれに集中するC型肝炎ウイルス感染者(囚人を除く)は高齢期に入り、自然減する見通し。だが、新薬が約束通り高い治癒効果を発揮するなら数年で患者数は急降下、2036年には希な疾患になり、重い肝臓疾患の多くを回避できる(図の一番上と下の曲線)。 これに加えて自覚のない感染者を掴む検査体制を併用すれば、CHC治療の「理想のシナリオ」が現実になる。M.カビリ(ピッツバーグ大学)らの報告はそう説く(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン8月5日)。 3年前、テラプレビルなどウイルスを直接叩き、治療効...
昨年末に米国デビューしたギリアドサイエンシズのNS5Bポリメラーゼ阻害剤「ソバルディ」(ソフォスブビル)と、ヤンセンファーマシューティカルズの第2世代プロテアーゼ阻害剤「オリシオ」(シメプレビル)は、慢性C型肝炎(CHC)の治療を一変させつつある。1945〜65年生まれに集中するC型肝炎ウイルス感染者(囚人を除く)は高齢期に入り、自然減する見通し。だが、新薬が約束通り高い治癒効果を発揮するなら数年で患者数は急降下、2036年には希な疾患になり、重い肝臓疾患の多くを回避できる(図の一番上と下の曲線)。 これに加えて自覚のない感染者を掴む検査体制を併用すれば、CHC治療の「理想のシナリオ」が現実になる。M.カビリ(ピッツバーグ大学)らの報告はそう説く(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン8月5日)。 3年前、テラプレビルなどウイルスを直接叩き、治療効果
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