医薬経済オンライン

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薬価基準の歴史

医療保険制度の胎動

第6回

業界アナリスト 藤辺徹貴

2014年9月15日号

現在の富岡製糸場(画像提供:富岡市・富岡製糸場) 14年6月、群馬県の富岡製糸場が世界遺産(文化遺産)に登録された。富岡製糸場は、1872年(明治5年)、国が管理する官営の製糸場として設立された。フランスなど欧州の製糸技術と、日本古来の製糸技術とを融合した世界最大規模の製糸工場であった。  明治政府にとって、産業革命によって近代化された欧米に比べ、長い鎖国により大きく国力が劣った日本再生のためには、「殖産興業」と「富国強兵」が最優先の課題であった。アジア諸国が欧米列強により植民地化されているなかで、独立国として生き抜くためには不可欠の政策であった。  明治政府は、1870年(明治3年)に工部省を設け、近代産業の発展を期した。  重工業の発展をめざして三池炭鉱(福岡県)や高島炭鉱(長崎県)、生野(兵庫県)や佐渡(新潟県)といった金属鉱山などの開発を振興し... 現在の富岡製糸場(画像提供:富岡市・富岡製糸場) 14年6月、群馬県の富岡製糸場が世界遺産(文化遺産)に登録された。富岡製糸場は、1872年(明治5年)、国が管理する官営の製糸場として設立された。フランスなど欧州の製糸技術と、日本古来の製糸技術とを融合した世界最大規模の製糸工場であった。  明治政府にとって、産業革命によって近代化された欧米に比べ、長い鎖国により大きく国力が劣った日本再生のためには、「殖産興業」と「富国強兵」が最優先の課題であった。アジア諸国が欧米列強により植民地化されているなかで、独立国として生き抜くためには不可欠の政策であった。  明治政府は、1870年(明治3年)に工部省を設け、近代産業の発展を期した。  重工業の発展をめざして三池炭鉱(福岡県)や高島炭鉱(長崎県)、生野(兵庫県)や佐渡(新潟県)といった金属鉱山などの開発を振興した

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