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患者会

特別編 寄付金自粛は「やむなし」なのか

血液がん基金が助成を終了、「透明化」の思わぬ副作用

2014年9月15日号

テノール歌手の矢萩氏 8月30日、東京都新宿区の音楽の友ホールで「アートフェスタ」が開かれた。第一線で活躍する声楽家の豊かな声量が響き渡る一方、色取り取りの艶やかな着物を着た女性たちが、日本古来のたおやかさを表現している。声楽と着物文化の異色のコラボレーションだが、両者には共通点があった。主要な演者が「がん」だったことだ。 「今、自分にできることは歌うこと」  楽曲「さびしいかしの木」を披露した、テノール歌手の矢萩淳氏(写真)は、楽曲解説にこう寄せる。矢萩氏は、大学在学中からオペラや合唱に精力的に取り組み、「甘く優しい声」と称された。卒業後、教職に就き、上海日本人学校へ赴任したが、その地で「多発性骨髄腫」(MM)を発症した。「治療が始まってからの1年間のことは、何をしたのか覚えてないくらい気持ちの整理がついてなかった」という。骨髄移植後、副作... テノール歌手の矢萩氏 8月30日、東京都新宿区の音楽の友ホールで「アートフェスタ」が開かれた。第一線で活躍する声楽家の豊かな声量が響き渡る一方、色取り取りの艶やかな着物を着た女性たちが、日本古来のたおやかさを表現している。声楽と着物文化の異色のコラボレーションだが、両者には共通点があった。主要な演者が「がん」だったことだ。 「今、自分にできることは歌うこと」  楽曲「さびしいかしの木」を披露した、テノール歌手の矢萩淳氏(写真)は、楽曲解説にこう寄せる。矢萩氏は、大学在学中からオペラや合唱に精力的に取り組み、「甘く優しい声」と称された。卒業後、教職に就き、上海日本人学校へ赴任したが、その地で「多発性骨髄腫」(MM)を発症した。「治療が始まってからの1年間のことは、何をしたのか覚えてないくらい気持ちの整理がついてなかった」という。骨髄移植後、副作用

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