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眺望 医薬街道

東北薬科大学に医学部を新設

近藤正觀

2014年9月15日号

 文部科学省の「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」は8月28日、東日本大震災からの復興支援策である医学部の新設について東北薬科大学を選定した。同大学は「東北医科薬科大学」に改称し、16年4月の開設をめざすことになる。 東北6県で医大は現在6校ある。弘前大学、岩手医科大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島県立医科大学だ。この6校全部の医学部定員は750人で、ここに新大学の120人が加わる。 東北6県の人口10万人当たりの医師数は全国平均の226.5人に対して、6県すべてが平均以下の医師数となっている。なかでも青森・岩手・福島の3県は200人を下回る。都道府県別医師数の最小は千葉県の172.7人だが、東北地方は過疎地が多いこと、山間部では地理的移動に時間がかかることを考慮すると現状の医師数では賄えないのだ。 医学部の新設をめぐっては、東北薬科大以外で2校が候補と...  文部科学省の「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」は8月28日、東日本大震災からの復興支援策である医学部の新設について東北薬科大学を選定した。同大学は「東北医科薬科大学」に改称し、16年4月の開設をめざすことになる。 東北6県で医大は現在6校ある。弘前大学、岩手医科大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島県立医科大学だ。この6校全部の医学部定員は750人で、ここに新大学の120人が加わる。 東北6県の人口10万人当たりの医師数は全国平均の226.5人に対して、6県すべてが平均以下の医師数となっている。なかでも青森・岩手・福島の3県は200人を下回る。都道府県別医師数の最小は千葉県の172.7人だが、東北地方は過疎地が多いこと、山間部では地理的移動に時間がかかることを考慮すると現状の医師数では賄えないのだ。 医学部の新設をめぐっては、東北薬科大以外で2校が候補として

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