医薬経済オンライン

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見直すべき審査の概念 感染症対策は日本がリードを

第50回

生島准

2014年9月15日号

 代々木公園で始まった国内感染によるデング熱の流行は、9月8日現在、感染者74人を突破、間違いなく100人を越す大流行の兆しとなった。しかも感染の恐れのある地域も拡大しつつある。わが国では過去のものと考えられていた感染症が再び襲いかかっている。  こうした状況で問題となるのが、古くさい疾病概念に基づいた薬事審査である。このために新興再興感染症のアウトブレイクに、新薬の供給が間に合わない事態も生じている。デング熱の流行とエボラ出血熱のアウトブレイクを契機に、感染症、なかでも抗ウイルス剤の疾病概念を再検討する必要がある。  ひとつの薬で複数のウイルス疾患に効果のあるスーパー抗ウイルス剤の開発を促すため、ウイルスごとではなく、抗ウイルス剤の薬剤標的ごとの薬事審査と適応感染症の決定が必要である。抗生物質と抗ウイルス剤開発大国の...  代々木公園で始まった国内感染によるデング熱の流行は、9月8日現在、感染者74人を突破、間違いなく100人を越す大流行の兆しとなった。しかも感染の恐れのある地域も拡大しつつある。わが国では過去のものと考えられていた感染症が再び襲いかかっている。  こうした状況で問題となるのが、古くさい疾病概念に基づいた薬事審査である。このために新興再興感染症のアウトブレイクに、新薬の供給が間に合わない事態も生じている。デング熱の流行とエボラ出血熱のアウトブレイクを契機に、感染症、なかでも抗ウイルス剤の疾病概念を再検討する必要がある。  ひとつの薬で複数のウイルス疾患に効果のあるスーパー抗ウイルス剤の開発を促すため、ウイルスごとではなく、抗ウイルス剤の薬剤標的ごとの薬事審査と適応感染症の決定が必要である。抗生物質と抗ウイルス剤開発大国の日

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