救世主となるか「ファビピラビル」

エボラ出血熱、増え続ける死亡者数

2014年9月1日号

　エボラ出血熱が西アフリカで拡大し、世界的に大きな問題となっている。世界保健機関（ＷＨＯ）の8月20日の「ディジーズ・アウトブレイク・ニュース」によると、8月17日から18日に報告された疑い例を含む新規の患者数は221人、死亡者は106人。累計の患者数は2473人、死亡者数が1350人と過去最悪の事態となった。今回の流行の致死率は54.6％。1日当たりの新規患者数は110.5人、死亡者数も53.0人と、それぞれこれまでの最悪を更新した。　また、感染国別に見ると、リベリアからの報告が最も多く、報告された疑い例を含む1日当たり新規患者数は63.0人に上った。シエラレオネは29.5人、ギニアは18.0人となった。　今回の流行は、50％を超える驚異的な致死率を記録した。エボラ出血熱に対しては、承認を取得した有効なワクチンや治療薬がないのが現状である。一方で、動物実験で有効性が示されている品目... 　エボラ出血熱が西アフリカで拡大し、世界的に大きな問題となっている。世界保健機関（ＷＨＯ）の8月20日の「ディジーズ・アウトブレイク・ニュース」によると、8月17日から18日に報告された疑い例を含む新規の患者数は221人、死亡者は106人。累計の患者数は2473人、死亡者数が1350人と過去最悪の事態となった。今回の流行の致死率は54.6％。1日当たりの新規患者数は110.5人、死亡者数も53.0人と、それぞれこれまでの最悪を更新した。　また、感染国別に見ると、リベリアからの報告が最も多く、報告された疑い例を含む1日当たり新規患者数は63.0人に上った。シエラレオネは29.5人、ギニアは18.0人となった。　今回の流行は、50％を超える驚異的な致死率を記録した。エボラ出血熱に対しては、承認を取得した有効なワクチンや治療薬がないのが現状である。一方で、動物実験で有効性が示されている品目や、

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