医薬経済オンライン

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深層◎費用対効果

アバスチン使えぬ眼科医の憂鬱

ルセンティスと「同等」で患者負担は激減

2014年9月1日号

がん分子標的薬としてもブロックバスターだ 有効な治療薬が存在しながら、高額薬剤であるために、経済的な事情で治療を断念するケースは多々ある。滲出型加齢黄斑変性症(AMD)も、そのひとつだ。  AMDは、異常な脈絡膜新生血管が網膜に進展することで、「直線が歪んで見える」「真ん中が黒く見える」といった症状を来たし、進行すれば失明にも至る眼疾患だ。  現在、国内ではAMD治療薬として、抗体製剤など3剤が承認されている(表参照)。いずれも10万円を超える高額薬価で、代表的な抗VEGF薬であるノバルティスファーマの「ルセンティス」は、18万1270円にも上る。  患者の自己負担は、仮に3割負担で使った場合だと、1ヵ月当たり薬代約6万円に医師の手技代が加わる。決して少なくない額だ。  導入期の3ヵ月投与が終わると、維持期は1ヵ月以上の間隔を空けて投与する。なかには... がん分子標的薬としてもブロックバスターだ 有効な治療薬が存在しながら、高額薬剤であるために、経済的な事情で治療を断念するケースは多々ある。滲出型加齢黄斑変性症(AMD)も、そのひとつだ。  AMDは、異常な脈絡膜新生血管が網膜に進展することで、「直線が歪んで見える」「真ん中が黒く見える」といった症状を来たし、進行すれば失明にも至る眼疾患だ。  現在、国内ではAMD治療薬として、抗体製剤など3剤が承認されている(表参照)。いずれも10万円を超える高額薬価で、代表的な抗VEGF薬であるノバルティスファーマの「ルセンティス」は、18万1270円にも上る。  患者の自己負担は、仮に3割負担で使った場合だと、1ヵ月当たり薬代約6万円に医師の手技代が加わる。決して少なくない額だ。  導入期の3ヵ月投与が終わると、維持期は1ヵ月以上の間隔を空けて投与する。なかには1〜

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