医薬経済オンライン

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リビングウィルを阻む3つの理由

法制化の前に考えるべきこと

2014年9月1日号

  こんな調査結果がある。「あなたは自分で判断できなくなった場合に備えて、どのような治療を受けたいか、あるいは受けたくないかなどを記載した書面を予め作成しておくことについてどう思いますか」 厚生労働省が昨年、一般国民2179人から回答を得た「人生の最終段階における医療に関する意識調査」での設問だ。 70%の国民が「賛成である」と答えている。では、そう答えた人のうち、「実際に書面を作成していますか」の問いに「作成している」と答えた人はわずか3%に過ぎず、91%が作成していなかった。 終末期を迎えた場合、延命治療を断るかどうか。人工呼吸器や導尿バルン、輸液などのチューブにつながれた末期状態を、かつてはスパゲティ症候群と呼んだ。声も出せず、人工的に生かされている苦痛から解放されるために、自然なかたちで命を全うする「尊厳死」を求める人は少なくない。 ...   こんな調査結果がある。「あなたは自分で判断できなくなった場合に備えて、どのような治療を受けたいか、あるいは受けたくないかなどを記載した書面を予め作成しておくことについてどう思いますか」 厚生労働省が昨年、一般国民2179人から回答を得た「人生の最終段階における医療に関する意識調査」での設問だ。 70%の国民が「賛成である」と答えている。では、そう答えた人のうち、「実際に書面を作成していますか」の問いに「作成している」と答えた人はわずか3%に過ぎず、91%が作成していなかった。 終末期を迎えた場合、延命治療を断るかどうか。人工呼吸器や導尿バルン、輸液などのチューブにつながれた末期状態を、かつてはスパゲティ症候群と呼んだ。声も出せず、人工的に生かされている苦痛から解放されるために、自然なかたちで命を全うする「尊厳死」を求める人は少なくない。 尊

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