医薬経済オンライン

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建て替えできない病院の「悲鳴」

震災復興時の公共投資という愚策で工事費が高騰

2014年9月1日号

「実感なき景気回復」という向きもあるが、アベノミクスで最も潤っているのが建設業だ。その犠牲になっているのが、日本中で必要な建設工事。入札者さえいない入札不調に見舞われている。東日本大震災の被災地、岩手、宮城、福島の東北3県では本来なら復興特需に沸くはずだが、現実には建築資材の暴騰、鉄筋工に代表される人手不足と人件費の高騰が続き、工事費はうなぎ登り。津波に流された病院や破壊された病院でさえ、建て替えがままならない状態だ。  いや、東北3県だけではない。以前から計画していた移築や改築、耐震設計の見直しで新築を進める日本中の病院で入札者が現われなかったり、入札者がいても工事金額が合わなかったりで再入札が繰り返されているのである。  むろん、病院建設は遅れに遅れ、予算も狂いっ放し。高齢化が進み、患者が増えているというのに、病院建設がままならない状態... 「実感なき景気回復」という向きもあるが、アベノミクスで最も潤っているのが建設業だ。その犠牲になっているのが、日本中で必要な建設工事。入札者さえいない入札不調に見舞われている。東日本大震災の被災地、岩手、宮城、福島の東北3県では本来なら復興特需に沸くはずだが、現実には建築資材の暴騰、鉄筋工に代表される人手不足と人件費の高騰が続き、工事費はうなぎ登り。津波に流された病院や破壊された病院でさえ、建て替えがままならない状態だ。  いや、東北3県だけではない。以前から計画していた移築や改築、耐震設計の見直しで新築を進める日本中の病院で入札者が現われなかったり、入札者がいても工事金額が合わなかったりで再入札が繰り返されているのである。  むろん、病院建設は遅れに遅れ、予算も狂いっ放し。高齢化が進み、患者が増えているというのに、病院建設がままならない状態に

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