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眺望 医薬街道

がん患者の就労支援を確実に

近藤正觀

2014年9月1日号

 14年2月に立ち上がっていた「がん患者・経験者の就労支援のあり方に関する検討会」が8月15日、報告書を公表した。日本では毎年22万人が「がん」に罹患し、7万人が「がん」で死亡している。生涯でがんにかかる可能性は男性で60%、女性は45%と言われ、国民の2人に1人はがん患者になる時代となった。 しかし、がんに罹っても入院期間は長くなく、外来で治療ができるものも多くなってきた。かつて、がんは致死的疾患とされ「告知」が憚られた時期もあったが、現在は早期であれば治る疾患になりつつある。 わが国の全がんの5年相対生存率は53.2%(診断年93〜96年)から58.6%(診断年03〜05年)と確実に改善傾向にある。しかし、国民のがんに対する認識を正しく持っているのは10%にも達していない。まだ希な病気という認識が強い。例えば、現在の乳がんの5年生存率は9割に達しているが、多くの国民は4...  14年2月に立ち上がっていた「がん患者・経験者の就労支援のあり方に関する検討会」が8月15日、報告書を公表した。日本では毎年22万人が「がん」に罹患し、7万人が「がん」で死亡している。生涯でがんにかかる可能性は男性で60%、女性は45%と言われ、国民の2人に1人はがん患者になる時代となった。 しかし、がんに罹っても入院期間は長くなく、外来で治療ができるものも多くなってきた。かつて、がんは致死的疾患とされ「告知」が憚られた時期もあったが、現在は早期であれば治る疾患になりつつある。 わが国の全がんの5年相対生存率は53.2%(診断年93〜96年)から58.6%(診断年03〜05年)と確実に改善傾向にある。しかし、国民のがんに対する認識を正しく持っているのは10%にも達していない。まだ希な病気という認識が強い。例えば、現在の乳がんの5年生存率は9割に達しているが、多くの国民は40〜

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