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ファイザー「分社化」の現実味

研究開発型事業を切り離して新社設立

(株)薬新 井高恭彦

2014年8月15日号

「ファイザーが分社化に踏み切る」。米国の機関投資家筋が話す。  ファイザーと言えば、つい最近、アストラゼネカの買収に失敗したばかり。その余韻冷めやらぬうちに、今度は分社化である。飽くまで個人的な推察だろうと、ゆったり構えてしばらく聞いていたが、話は、かなり具体的である。   ファイザーには今、「革新的医薬品」「エスタブリッシュ医薬品(長期収載品と後発品)」「そのほか(ワクチン、オンコロジーなど)」で区分した3つのビジネスユニットがある。このうちエスタブリッシュ医薬品以外を本社から切り離して分社化し、所属社員も新会社に転籍する。おそらく日本法人も米国本社の方針に倣って新社を設立し、エスタブリッシュ医薬品以外の社員を基本的にすべて新社に移す。しかし、製品の製造販売許可を新社に引き渡す手続きなど準備に1年以上かかるから、その間、新社の社員はファイ... 「ファイザーが分社化に踏み切る」。米国の機関投資家筋が話す。  ファイザーと言えば、つい最近、アストラゼネカの買収に失敗したばかり。その余韻冷めやらぬうちに、今度は分社化である。飽くまで個人的な推察だろうと、ゆったり構えてしばらく聞いていたが、話は、かなり具体的である。   ファイザーには今、「革新的医薬品」「エスタブリッシュ医薬品(長期収載品と後発品)」「そのほか(ワクチン、オンコロジーなど)」で区分した3つのビジネスユニットがある。このうちエスタブリッシュ医薬品以外を本社から切り離して分社化し、所属社員も新会社に転籍する。おそらく日本法人も米国本社の方針に倣って新社を設立し、エスタブリッシュ医薬品以外の社員を基本的にすべて新社に移す。しかし、製品の製造販売許可を新社に引き渡す手続きなど準備に1年以上かかるから、その間、新社の社員はファイザ

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