医薬経済オンライン

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切迫する首都圏の「産科医不足」

「分娩対応休止」で対策が後手に回る神奈川県

2014年8月15日号

 秋以降、横浜市の妊婦は救急車のなかで出産なんていう事態に陥るかもしれない。横浜市泉区で唯一、出産が可能な医療機関である国際親善総合病院が9月以降の分娩を休止するというのである。  理由は言うまでもなく産科医不足だ。5人の常勤医が24時間体制で詰めていたが、次々に退任。9月以降は1人になってしまい、最早、出産に対応できなくなったのである。同病院では「9月以降の出産予定の妊婦には別の病院に移るように勧めている」という。  実を言えば、神奈川県で分娩対応を休止したのは国際親善総合病院だけではない。東海大学医学部附属大磯病院では産婦人科から産科がなくなり、婦人科に変わってしまった。秦野市にある秦野赤十字病院でも来年4月以降の出産予定の受付を断らざるを得なくなっている。  折に触れ、新幹線車内での出産や被災地の仮設住宅での出産がメディアに美談として報じら...  秋以降、横浜市の妊婦は救急車のなかで出産なんていう事態に陥るかもしれない。横浜市泉区で唯一、出産が可能な医療機関である国際親善総合病院が9月以降の分娩を休止するというのである。  理由は言うまでもなく産科医不足だ。5人の常勤医が24時間体制で詰めていたが、次々に退任。9月以降は1人になってしまい、最早、出産に対応できなくなったのである。同病院では「9月以降の出産予定の妊婦には別の病院に移るように勧めている」という。  実を言えば、神奈川県で分娩対応を休止したのは国際親善総合病院だけではない。東海大学医学部附属大磯病院では産婦人科から産科がなくなり、婦人科に変わってしまった。秦野市にある秦野赤十字病院でも来年4月以降の出産予定の受付を断らざるを得なくなっている。  折に触れ、新幹線車内での出産や被災地の仮設住宅での出産がメディアに美談として報じられて

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