世界の医薬品業界
ネガティブリストが米国に与えた影響
第89回
医薬評論家 五條正也
2014年8月15日号
米国では8月1日、最大手PBM(薬剤給付管理会社)のエクスプレス・スクリプツ(ES)が、早くも15年のフォーミュラリー(採用医薬品リスト)からアムジェンのエポエチン製剤「アラネスプ」(日本名ネスプ)と「エポジェン」(同エスポー)を外して保険対象外(ネガティブリスト)にすることが報じられた。採用されるのはジョンソン&ジョンソンの「プロクリット」。アムジェンからライセンスを受けて、J&Jが製造しているエポジェンと同じものだ。
ただし、PBMは基本的に外来の薬剤が対象であり、エポエチン製剤は腎透析センターや病院でがんの化学療法時に使われるものが多くを占めているので、この影響は限られると見られる。まだネガティブリストのすべてが公表されていないが、同社は「4000以上利用できる医薬品のうち、66を保険対象外にするだけだ」としている。ESは高齢者向けのメ...
米国では8月1日、最大手PBM(薬剤給付管理会社)のエクスプレス・スクリプツ(ES)が、早くも15年のフォーミュラリー(採用医薬品リスト)からアムジェンのエポエチン製剤「アラネスプ」(日本名ネスプ)と「エポジェン」(同エスポー)を外して保険対象外(ネガティブリスト)にすることが報じられた。採用されるのはジョンソン&ジョンソンの「プロクリット」。アムジェンからライセンスを受けて、J&Jが製造しているエポジェンと同じものだ。
ただし、PBMは基本的に外来の薬剤が対象であり、エポエチン製剤は腎透析センターや病院でがんの化学療法時に使われるものが多くを占めているので、この影響は限られると見られる。まだネガティブリストのすべてが公表されていないが、同社は「4000以上利用できる医薬品のうち、66を保険対象外にするだけだ」としている。ESは高齢者向けのメディ
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