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医薬経済気象台

回復遅れる輸出の行方

2014年8月15日号

 輸出回復の腰が重い。このまま輸出が立ち直れないと、景気の先行きにも暗雲が広がりかねない。日本銀行が7日から開催した金融政策決定会合でも、横ばい圏内の動きと想定していた3月以降の輸出が想定より下振れしているとして話題になった。 通関統計で輸出金額の4半期ベースの前年比増減率を見ると、昨年7〜9月が12.7%増、10〜12月が17.4%増、今年1〜3月が6.6%増、4〜6月が0.1%増と急速に伸びが縮小している。この理由は円建て価格を押し上げた円安効果が消えてきたことにある。昨年の高い伸びも円安がもたらしたものに過ぎない。数量はほとんど横ばいの推移だ。 それは、輸出価格の前年比上昇率を見れば明らかだ。昨年12月までは2ケタ上昇だったが、今年に入って1月に9.7%と1ケタの上昇となり、以後は月を追って上昇率が縮小、6月にはついに▲0.3%と前年を下回った。円安効果が終焉したことを...  輸出回復の腰が重い。このまま輸出が立ち直れないと、景気の先行きにも暗雲が広がりかねない。日本銀行が7日から開催した金融政策決定会合でも、横ばい圏内の動きと想定していた3月以降の輸出が想定より下振れしているとして話題になった。 通関統計で輸出金額の4半期ベースの前年比増減率を見ると、昨年7〜9月が12.7%増、10〜12月が17.4%増、今年1〜3月が6.6%増、4〜6月が0.1%増と急速に伸びが縮小している。この理由は円建て価格を押し上げた円安効果が消えてきたことにある。昨年の高い伸びも円安がもたらしたものに過ぎない。数量はほとんど横ばいの推移だ。 それは、輸出価格の前年比上昇率を見れば明らかだ。昨年12月までは2ケタ上昇だったが、今年に入って1月に9.7%と1ケタの上昇となり、以後は月を追って上昇率が縮小、6月にはついに▲0.3%と前年を下回った。円安効果が終焉したことを示

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