医政羅針盤
改めて考える医療費の「自然増」の正体
R形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰
2014年8月15日号
15年度予算編成に向けた議論が始まった。7月25日に閣議了解された「平成27年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について」では、「年金・医療などに係る経費については、前年度当初予算における年金・医療などに係る経費に相当する額に高齢化などに伴ういわゆる自然増として8300億円を加算した額の範囲内において、要求する」としたうえで、今後の査定に言及し、「自然増について高齢化による増加とそれ以外の要因による増加などその内容を厳しく精査していくことを含め、年金・医療などに係る経費について、合理化・効率化に最大限取り組み、その結果を平成27年度予算に反映させる」との方針を示している。
ここで問題となるのが、医療費の「自然増」とは一体何なのかということである。医療提供側もしくはそれに好意的な立場からは、増えて当然の医療費であり、それを削減するのは不適切だ...
15年度予算編成に向けた議論が始まった。7月25日に閣議了解された「平成27年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について」では、「年金・医療などに係る経費については、前年度当初予算における年金・医療などに係る経費に相当する額に高齢化などに伴ういわゆる自然増として8300億円を加算した額の範囲内において、要求する」としたうえで、今後の査定に言及し、「自然増について高齢化による増加とそれ以外の要因による増加などその内容を厳しく精査していくことを含め、年金・医療などに係る経費について、合理化・効率化に最大限取り組み、その結果を平成27年度予算に反映させる」との方針を示している。
ここで問題となるのが、医療費の「自然増」とは一体何なのかということである。医療提供側もしくはそれに好意的な立場からは、増えて当然の医療費であり、それを削減するのは不適切だと
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