歯科からの提言 続・古くて新しい病巣疾患
咽頭から始まる命の医療
第1回
相田歯科クリニック院長 歯学博士 相田能輝
2014年8月15日号
谷俊治氏 宮城県仙台市で難治性の腎臓病治療に取り組む堀田修氏と、福岡県福岡市でリウマチ・アレルギー患者の治療に励む今井一彰氏。遠く離れた地でそれぞれ上咽頭に着目し、患者さんの治療に心血を注いでいる2人の内科医をつなぐ接点は1冊の医学書でした。それは、68年に発刊された『内科医のための鼻咽腔炎〜この不思議な疾患〜』(金原出版)です。著者は、元東京医科歯科大学耳鼻科教授故堀口申作氏。その愛弟子で、14年9月で84歳になる谷俊治氏(写真)は今も堀口教授が考案した「Bスポット療法」によって多くの患者の治療を続ける耳鼻科医です。57年に東京医歯大耳鼻咽喉学教室に入局以来、57年間にわたって上咽頭の治療に取り組んでいる谷氏を駆り立てる情熱はどこから生まれてくるものなのでしょうか。その生い立ちから現在まで紐解くと、現代医療の根深い病巣が浮き彫りになってきました。
谷俊治氏 宮城県仙台市で難治性の腎臓病治療に取り組む堀田修氏と、福岡県福岡市でリウマチ・アレルギー患者の治療に励む今井一彰氏。遠く離れた地でそれぞれ上咽頭に着目し、患者さんの治療に心血を注いでいる2人の内科医をつなぐ接点は1冊の医学書でした。それは、68年に発刊された『内科医のための鼻咽腔炎〜この不思議な疾患〜』(金原出版)です。著者は、元東京医科歯科大学耳鼻科教授故堀口申作氏。その愛弟子で、14年9月で84歳になる谷俊治氏(写真)は今も堀口教授が考案した「Bスポット療法」によって多くの患者の治療を続ける耳鼻科医です。57年に東京医歯大耳鼻咽喉学教室に入局以来、57年間にわたって上咽頭の治療に取り組んでいる谷氏を駆り立てる情熱はどこから生まれてくるものなのでしょうか。その生い立ちから現在まで紐解くと、現代医療の根深い病巣が浮き彫りになってきました。
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