ラテン転々
幻のラテン系気質
三山喬
2014年8月15日号
ブラジルでのワールドカップの余韻がまだ残る7月下旬から8月にかけ、安倍晋三首相はコロンビアやブラジルなどラテンアメリカ5ヵ国を歴訪する外交日程をこなした。 中国や韓国との険悪な関係が固定化するなかで、わが国の「新たな地平線」として、これら遠方の国々に改めて光が当てられた。 もっとも、中南米の近年の躍進には、背後に地下資源を買いまくる中国の存在があり、海外の一部報道には「日本による中国の残飯漁り」などと辛辣な見方もされたらしい。 それでも、2年後にはブラジルオリンピックも控えており、中南米の活況はまだ当分、注目され続けるだろう。 さて、そうしたなか、本コラムではこれまで、かの地の人々の気質をさまざまに眺めてきた。とくに過去1年は、我われ日本人が学び得る〝ポジティブさ〟を探してきた。 しかし、客観的に振り返れば、後者の試みは残念だが、失敗に終わ...
ブラジルでのワールドカップの余韻がまだ残る7月下旬から8月にかけ、安倍晋三首相はコロンビアやブラジルなどラテンアメリカ5ヵ国を歴訪する外交日程をこなした。 中国や韓国との険悪な関係が固定化するなかで、わが国の「新たな地平線」として、これら遠方の国々に改めて光が当てられた。 もっとも、中南米の近年の躍進には、背後に地下資源を買いまくる中国の存在があり、海外の一部報道には「日本による中国の残飯漁り」などと辛辣な見方もされたらしい。 それでも、2年後にはブラジルオリンピックも控えており、中南米の活況はまだ当分、注目され続けるだろう。 さて、そうしたなか、本コラムではこれまで、かの地の人々の気質をさまざまに眺めてきた。とくに過去1年は、我われ日本人が学び得る〝ポジティブさ〟を探してきた。 しかし、客観的に振り返れば、後者の試みは残念だが、失敗に終わっ
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