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OBSERVER

森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長

2014年8月1日号

主治医機能にアウトカム評価を ——医療情報の利活用が今後進んでいった先に、診療報酬の評価のあり方はどう変わっていくのでしょうか。 森田 重症化予防や健康管理に関するアウトカム評価を組み込むことが可能になる。国民ひとりずつ生涯にわたって健康・医療情報を蓄積するデータベース(DB)が構築できれば、主治医として受け持った患者について、健康管理に関する医師の実績が数字で表れるようになるからだ。先の改定で、主治医機能を評価するものとして導入された「地域包括診療料/加算」に活用できるのではないか。 ——具体的には。 森田 英国での取り組みが非常に合理的で参考になると思う。同国ではすべての国民がGP(家庭医)を登録し、GPには受け持ちとなった住民について「人頭割り」の診療報酬が支払われる。GPの受け取る全診療報酬の大半がこの人頭割りだが、加えて、受け持ち... 主治医機能にアウトカム評価を ——医療情報の利活用が今後進んでいった先に、診療報酬の評価のあり方はどう変わっていくのでしょうか。 森田 重症化予防や健康管理に関するアウトカム評価を組み込むことが可能になる。国民ひとりずつ生涯にわたって健康・医療情報を蓄積するデータベース(DB)が構築できれば、主治医として受け持った患者について、健康管理に関する医師の実績が数字で表れるようになるからだ。先の改定で、主治医機能を評価するものとして導入された「地域包括診療料/加算」に活用できるのではないか。 ——具体的には。 森田 英国での取り組みが非常に合理的で参考になると思う。同国ではすべての国民がGP(家庭医)を登録し、GPには受け持ちとなった住民について「人頭割り」の診療報酬が支払われる。GPの受け取る全診療報酬の大半がこの人頭割りだが、加えて、受け持ち住民

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