医薬経済オンライン

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捜査はこれで「終結」ではない

ディオバン問題、違和感ある元社員の「単独犯」

2014年8月1日号

 製薬企業の元社員が研究データを改竄して論文に掲載、虚偽広告の容疑で逮捕——。これでディオバン事件の捜査は「終結」ということになるのか。 7月22日、東京地検特捜部はノバルティスファーマの元社員、白橋伸雄容疑者(63)を薬事法違反(虚偽広告)で追起訴した。京都府立医科大学が行った降圧剤「ディオバン」(一般名=バルサルタン)の医師主導臨床研究で、データを改竄して論文に掲載させた疑いがあるという。特捜部は社員の違法行為で会社も罰する「両罰規定」に基づいてノバルティスも追起訴。一部メディアは、これで特捜部の捜査は終結する見通しと報じた。 だが、これで本当にディオバン問題の捜査が終結したと考えるには、まだ早過ぎる。 そもそも終結という割には、白橋容疑者が研究データの改竄をしたという証拠が乏しい。NHKの報道によると、特捜部は白橋容疑者の自宅から数値な...  製薬企業の元社員が研究データを改竄して論文に掲載、虚偽広告の容疑で逮捕——。これでディオバン事件の捜査は「終結」ということになるのか。 7月22日、東京地検特捜部はノバルティスファーマの元社員、白橋伸雄容疑者(63)を薬事法違反(虚偽広告)で追起訴した。京都府立医科大学が行った降圧剤「ディオバン」(一般名=バルサルタン)の医師主導臨床研究で、データを改竄して論文に掲載させた疑いがあるという。特捜部は社員の違法行為で会社も罰する「両罰規定」に基づいてノバルティスも追起訴。一部メディアは、これで特捜部の捜査は終結する見通しと報じた。 だが、これで本当にディオバン問題の捜査が終結したと考えるには、まだ早過ぎる。 そもそも終結という割には、白橋容疑者が研究データの改竄をしたという証拠が乏しい。NHKの報道によると、特捜部は白橋容疑者の自宅から数値などが

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