医薬経済オンライン

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「CRPC」に3つの治療選択肢

抗アンドロゲン剤を「化学療法前に使いたい」

2014年8月1日号

 ここ10年ほどで、多くのがんに対する分子標的薬や抗体療法が登場し、生存率の向上が図られている。そのなかにあって、去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)は、未だに治療選択肢の限られた分野のひとつだ。 前立腺がんは、腫瘍マーカーとなる血清PSA検査の普及も相まって、罹患率・死亡率とも急速に高まっているがんである。「がんの統計」によると、20年には肺がんに次いで、男性が罹るがんの第2位に浮上する(03年現在では第6位)と予測されている。 前立腺がんは、男性ホルモンの「アンドロゲン」を養分として増殖するがんである。従って、このアンドロゲンの供給を止めるホルモン療法が最も有効な治療法となる。「リュープロレリン」(武田薬品の「リュープリン」)や「ゴセレリン」(アストラゼネカの「ゾラデックス」)といった、LH─RHアゴニストを用いたホルモン療法だ。 しかし、ホル...  ここ10年ほどで、多くのがんに対する分子標的薬や抗体療法が登場し、生存率の向上が図られている。そのなかにあって、去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)は、未だに治療選択肢の限られた分野のひとつだ。 前立腺がんは、腫瘍マーカーとなる血清PSA検査の普及も相まって、罹患率・死亡率とも急速に高まっているがんである。「がんの統計」によると、20年には肺がんに次いで、男性が罹るがんの第2位に浮上する(03年現在では第6位)と予測されている。 前立腺がんは、男性ホルモンの「アンドロゲン」を養分として増殖するがんである。従って、このアンドロゲンの供給を止めるホルモン療法が最も有効な治療法となる。「リュープロレリン」(武田薬品の「リュープリン」)や「ゴセレリン」(アストラゼネカの「ゾラデックス」)といった、LH─RHアゴニストを用いたホルモン療法だ。 しかし、ホルモン

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