Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング
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第12回 希少疾患薬のマーケティング④
株式会社アンテリオ理事 堀 玲子
2014年8月1日号
米国では、83年にオーファンドラッグアクトが通過して以来、食品医薬品局(FDA)のなかにある「オフィス・オブ・オーファンプロダクト・ディベロップメント」が積極的な施策を打ち出している。まず税金は上限で50%までカット、開発費助成、FDAの手数料免除、開発・審査期間短縮、有利な償還制度、特許期間の延長、プレミアム価格の設定などがある。現在、米国で開発中の希少疾患薬のメイン領域は、がん、免疫性疾患、神経系疾患が多い。 米国には全米希少疾患患者組織(NORD)と呼ばれるボランティアで出来た組織がある。希少疾患領域ではかなり影響がある。多くの希少疾患データベースを持っており、情報源としては外せない。このように、米国では希少疾患薬に対する開発支援や外部団体の活動など手厚い面が多い。 欧州は各国の保険制度に違いがあるため、米国ほど有利な条件がすべて揃...
米国では、83年にオーファンドラッグアクトが通過して以来、食品医薬品局(FDA)のなかにある「オフィス・オブ・オーファンプロダクト・ディベロップメント」が積極的な施策を打ち出している。まず税金は上限で50%までカット、開発費助成、FDAの手数料免除、開発・審査期間短縮、有利な償還制度、特許期間の延長、プレミアム価格の設定などがある。現在、米国で開発中の希少疾患薬のメイン領域は、がん、免疫性疾患、神経系疾患が多い。 米国には全米希少疾患患者組織(NORD)と呼ばれるボランティアで出来た組織がある。希少疾患領域ではかなり影響がある。多くの希少疾患データベースを持っており、情報源としては外せない。このように、米国では希少疾患薬に対する開発支援や外部団体の活動など手厚い面が多い。 欧州は各国の保険制度に違いがあるため、米国ほど有利な条件がすべて揃って
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