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呼称を変えても問題解決にはなりません

2014年8月1日号

 厚生労働省がホームページで、「脱法ドラッグ」に代わる呼称名を募集した。新名称には①危険性の高い薬物であることが理解できること②幅広い世代まで理解できること③「ハーブ」という呼称名はとくに危険性について誤解を与えることから、原則使用しないこと④公序良俗に反しない表現であること──の4要件を付けていた。 厚労省のこの種の募集公告は、あまり目にしたことがない。「脱法ドラッグ」という呼称は、犯罪性を連想させるが、「違法ではない」と想わせて好ましい名称とは言えなかった。しかも「脱法ドラッグ」を使用しても問題もなく安全なものと誤解している者もいる。 脱法ドラッグの使用者が、重大な交通事故を引き起こした事案が跡を絶たず、深刻な社会問題となっている。脱法ドラッグ使用後の自動車事故は、判明しているだけですでに57件も起きている。事故を起こした運転者には、その危険...  厚生労働省がホームページで、「脱法ドラッグ」に代わる呼称名を募集した。新名称には①危険性の高い薬物であることが理解できること②幅広い世代まで理解できること③「ハーブ」という呼称名はとくに危険性について誤解を与えることから、原則使用しないこと④公序良俗に反しない表現であること──の4要件を付けていた。 厚労省のこの種の募集公告は、あまり目にしたことがない。「脱法ドラッグ」という呼称は、犯罪性を連想させるが、「違法ではない」と想わせて好ましい名称とは言えなかった。しかも「脱法ドラッグ」を使用しても問題もなく安全なものと誤解している者もいる。 脱法ドラッグの使用者が、重大な交通事故を引き起こした事案が跡を絶たず、深刻な社会問題となっている。脱法ドラッグ使用後の自動車事故は、判明しているだけですでに57件も起きている。事故を起こした運転者には、その危険の

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