時流遡航
電脳社会回想録〜その光と翳
第30回
ジャーナリスト 本田成親
2014年8月1日号
第2次世界大戦が始まってからの1年間、事実上、英国は日本、ドイツ、イタリアの枢軸国に対抗する唯一の国と言ってもよい存在だった。そのため、枢軸国に侵略支配された国々にあって、レジスタンス運動を繰り広げる人々にとっては、英国は対枢軸勢力のシンボル的存在となった。そして、その中核を成したのがBBC放送だった。「戦時中、BBCは我われの不屈の信念をより強固なものにするために貢献し、その勇気と希望を限りなく高めてくれた」といった類の言葉を後のヨーロッパ各国の指導者らは口々に述べている。
宣伝戦略の天才と謳われたナチスのヨーゼフ・ゲッペルス宣伝相などでさえも、「BBCによる欧州本土への知的侵略は脅威であると言わざるを得ない」と嘆き悔しがったほどであった。
第2次世界大戦が始まってからの1年間、事実上、英国は日本、ドイツ、イタリアの枢軸国に対抗する唯一の国と言ってもよい存在だった。そのため、枢軸国に侵略支配された国々にあって、レジスタンス運動を繰り広げる人々にとっては、英国は対枢軸勢力のシンボル的存在となった。そして、その中核を成したのがBBC放送だった。「戦時中、BBCは我われの不屈の信念をより強固なものにするために貢献し、その勇気と希望を限りなく高めてくれた」といった類の言葉を後のヨーロッパ各国の指導者らは口々に述べている。
宣伝戦略の天才と謳われたナチスのヨーゼフ・ゲッペルス宣伝相などでさえも、「BBCによる欧州本土への知的侵略は脅威であると言わざるを得ない」と嘆き悔しがったほどであった。
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