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「がん診断ショック1年が勝負」

2014年7月15日号

 死因のトップを悠然と独占し続けるがんは、目覚ましい医学の進化をあざ笑うかのように、上昇カーブをまったく緩めようとしない。「あなたはがんです」と突然告知されたときのショックはまさにこれまでの最大の驚きだ。 日本多目的コホート研究のグループが発表した最新研究成果によると、がんと判ったときの心理的ストレスは、診断後1年以内、ときには数ヵ月以内が最も強いことが判明した。 日本国内の10の保健所管内の40歳代、50歳代、60歳代の中年3世代10万人以上を約20年間追跡調査した。がんと診断された人は、がんでない人に比べ、診断1年以内の自殺リスクが約20倍も上昇していた、という結果が示された。 なお、この1年以内をなんとか乗り越えられれば、自殺リスクは1・1倍と、健康人とほぼ変わらなくなることが判った。がん診断直後の生活習慣は急変する。心身で、社会的機能の低下が著しく...  死因のトップを悠然と独占し続けるがんは、目覚ましい医学の進化をあざ笑うかのように、上昇カーブをまったく緩めようとしない。「あなたはがんです」と突然告知されたときのショックはまさにこれまでの最大の驚きだ。 日本多目的コホート研究のグループが発表した最新研究成果によると、がんと判ったときの心理的ストレスは、診断後1年以内、ときには数ヵ月以内が最も強いことが判明した。 日本国内の10の保健所管内の40歳代、50歳代、60歳代の中年3世代10万人以上を約20年間追跡調査した。がんと診断された人は、がんでない人に比べ、診断1年以内の自殺リスクが約20倍も上昇していた、という結果が示された。 なお、この1年以内をなんとか乗り越えられれば、自殺リスクは1・1倍と、健康人とほぼ変わらなくなることが判った。がん診断直後の生活習慣は急変する。心身で、社会的機能の低下が著しく、家

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