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深層◎臨床研究

研究者の不和で「迷走」する東大

拗れるJ─ADNI問題の見えない底

2014年7月15日号

謝罪会見する東大「悪意のある改竄ではなく、不適切な担当者による不適切な修正」  この記述で誰が納得するのか。  6月24日、東京大学は会見を開き、作成した22ページからなる、「J─ADNI研究」(主任研究者=岩坪威・東大教授)に関する調査報告書を公表した。同研究の「データ改竄疑惑」が浮上したため、厚生労働省の要請を受け、調査に乗り出した。それがこの報告書だ。  しかし、肝心の事実関係は、「同一案件の聞き取り調査であっても、対象者により回答に明らかな食い違いがあった」として、調査委員会が多角的な視点と客観的な議論のもと、「合意に至った事案について述べる」という、腑に落ちない内容となっている。  そんな報告書だからか、調査を受けた研究者からすぐに不満の声が上がった。それも中核を担った2人からだ。  まずは筑波大教授の朝田隆氏(東京医科歯科大OB)。朝田... 謝罪会見する東大「悪意のある改竄ではなく、不適切な担当者による不適切な修正」  この記述で誰が納得するのか。  6月24日、東京大学は会見を開き、作成した22ページからなる、「J─ADNI研究」(主任研究者=岩坪威・東大教授)に関する調査報告書を公表した。同研究の「データ改竄疑惑」が浮上したため、厚生労働省の要請を受け、調査に乗り出した。それがこの報告書だ。  しかし、肝心の事実関係は、「同一案件の聞き取り調査であっても、対象者により回答に明らかな食い違いがあった」として、調査委員会が多角的な視点と客観的な議論のもと、「合意に至った事案について述べる」という、腑に落ちない内容となっている。  そんな報告書だからか、調査を受けた研究者からすぐに不満の声が上がった。それも中核を担った2人からだ。  まずは筑波大教授の朝田隆氏(東京医科歯科大OB)。朝田氏

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